2010/05/06

どくそ

私は読書は苦手です。

「どくしょ」と入力しようとしたら「どくそ」って出ました。

数年前まで「趣味は読書です。
とか言われると、内心「そんなヤツおらんじゃろ(なぜか広島弁)」 って数年前まで本気で思ってました。


私は静かに物思いにふけるとか、ぼーっとするとか、本を読みまくるとか、プライベートの時間にそういう知的な時間を過ごすことがほとんどないので(もうちょっと考えた方がいい)そういう人が居るとはにわかに信じがたかった。


でも最近、本当に好きな人は本当にたくさん読んでるということがわかってきて(今頃・・・)、趣味って言えるくらい読んでる人は実在するんだなぁ、と思うようになりましたよ。


私はというと、本好きの人から薦められた本をたまに読むくらい。
確実に興味がわかないと読みません。
 だから言語中枢が弱いんですが。

日本語なのに、たまに言葉のシナプスがつながりません。イライラするなぁ・・・ (本読めよ)
でも英語と一緒でしゃべらないとシナプスはつながらない気がする。

妹と居る時、いいたい言葉と全然違う言葉を発してたりする。
特に固有名詞において、何にも考えずに間違ったことをバンバン言います。


妹の友達がプリクラをみて「優しそうなお姉さんだね」と言ってくれたらしいけれど、妹は

ふざけた姉だけどね

と言ったそうです。

くだらない言動と行動が多すぎる。

真意でしょうなぁ(笑)・・・

何なんでしょうかね、やっぱりそれなりに外に居る時は一応言葉を篩にかけるという作業をしているようです。
だからとりわけ初対面の相手に対しては無口です。
なぜなら思いつく言葉がくだらないから。頭悪っ・・・


で、打ち解けたらどうなるかって、くだらない発言が増えるだけです。
残念ながら。



話がそれちゃった。
 
本を読まない理由。
単純に活字が苦手。
という以外に、あえて言い訳させていただくなら、
最近、小説とかものすごい勢いで新刊がバンバンでてるじゃないですか。

で、物色しているうちに、本の山で気持ちが悪くなってレジに行くのをUターンしてしまうんですよ。


静岡の田舎の書店だと、あんまりたくさん本がないので珍しくレジまでちゃんと行けた。

買ったのは小説ではありませんが。


ちゃんと哲学書とかを読破している人からは怒られそうですが、
私レベルの人だと池田晶子とか、
超訳 ニーチェの言葉 くらいがちょうどいい。


適当に開いたページでも、そうねぇと思える言葉があるのがいい。


なんかレビュー見ると、賛否両論ですが。
こういう本が売れるのは言語中枢弱い日本人が多いって憂うべきことなのかしら。


でもとりわけ哲学の本ってなんかやたら難解至上主義みたいなイメージがあるので、口語と文語の間をとって、分かりやすい言葉で伝えていただけるのはありがたいし、的確に必要なことを伝えられるのってうらやましい才能ですが。
分かりやすく伝えられるってことは、深く理解している証拠だと思う。





ちなみに一昨年だったかな、ホルンの先生からたまたま教えられて、池田晶子さんっていう哲学者の本にハマって数冊一気に読みました。


で、なんかこの世をこの世の外から見ているような感じの人で、老いるとか、死ぬということから抗おうとは思わないとか、読んだ当時はそうかぁ、そんな風に達観できるもんかなぁ・・・と感心していたんですが、最近ふと、彼女にもし子供が生まれてたらどんな世界が開けてたのかなぁ・・・と思ったんですわ。
飼い犬の話になると、いとおしくていつ死んでもいい、なんて心底思えていないような感じがしたし。


46歳という若さで亡くなってしまって、彼女のことだから抗がん剤治療とかしなかったのかもしれないけれど、自分の血を分けた子供が居ても、子供の将来を見届けたいって思わなかっただろうか、とか、 子供が居ることでまた違った視点が生まれたんじゃないかと思うと、そういう彼女の世界観を見てみたかったなぁ・・・と思った。


神様が居るとして、なんで彼女をそんなに早く連れて行ってしまったのかな。


ちなみに、読んだのは
人生は愉快だ
暮らしの哲学
41歳からの哲学
14歳の君へ


今日はこれから練習しに出かけようかな。