2011/03/13

悲しい週末


東北地方太平洋沖地震、私も家族もシュリも無事だったけど、見聞きするのが憚られる様な被災地の状況、胸が痛くなる。


当然のことながら、私はその時刻に会社に居たのだけど、
いつまでも止まらない地震、これは普通じゃない、とチームでただ一人机の下に隠れていた。

いつドカンとくるのかびくびくしていた。


静岡で東名崩落が起きたお盆休み中の震度5の地震の時、実家に居た私。
あの時も、だんだん揺れが大きくなって、

隣で寝ていた母親がすぐに私の頭にかぶさってきて、隣の部屋の妹に声をかけ、やがて揺れはおさまったけど、怖くて泣いた。


30過ぎた娘でも守ろうととっさに身体が動くって、母親って何てすごいんだろうと思った。


会社はインターネットどころか電気も電話もつながらなくなって、それでもバックアップで白熱灯の照明が点灯したのは気持ち的に救いだったけど、全く情報が入ってこず、どこで地震が起こったのかすらわからなかった。


結局歩いてでも帰れる人から順次「自己判断で」帰宅指示になり、
4時間かかって帰宅したけれど、家に帰ってテレビをつけたら「無理に移動しないように」と呼びかけられているし、本当にあの指示は正しかったのか?と会社の防災体制に疑問を感じながらも、テレビの映像に愕然とする。


そして夜中3時にメール。
取引先の状況を確認するために管理職に対して9時集合との呼びかけだ。


社員、家族の無事の確認が先じゃなくて???

iPhoneで受信できるのを知ってるからか、なぜか管理職でない私もCCで入っていて、私の上司は多分メールを確認できていないだろうと思い、朝7時半すぎに電話。


予定があるらしくあまり動けないとかで、その後にショートメールで「頼みます」と来た時には
ちょっと腹が立ったけれど、別のチームの管理職からも電話がかかってきちゃって、会社に行かなければ対応しきれないと上司に言って会社に行く。


だけど、だけど・・・・

私がやった仕事って、結局会社が経済活動を継続するための仕事だ。
会社の利益のための仕事。


会社は当然私一個人なんかじゃできないような被災地へのお見舞いの活動もすると思うけれど、

まわり回って、地震による経済打撃の影響を少しでも軽減することに役にたっているのかも知れないけれど、


こんな時にも、利益優先であるような気がしてしまって、ひたすら電話をかけまくりながらも、気持ちはシラける一方。


こんなことしてる場合なの?


私ができることなんてほとんどないのかもしれないけれど、これでいいのかと。



そんな中「安否確認」のメールだけが2時間おきにしつこく届き、その本文には「14日(月)は通常稼動です」とか記載されていて、さらにシラける。


今日も電話が何回もかかってくるし、明日からも3日間はその対応を最優先と言われてる。



無力感と、自分のしていることとの狭間で、なんとも処理し難い感情が。




何もできなくてごめんなさい。


それなのに、ただただ今までどおり一生懸命生きることしかできない。




何だかとっても悲しくなった週末。