ふわふわスカスカしちゃってずーーーっと手ごたえのなかった鉄子、
きっと函館に帰れば・・・なんて思っていたんだけど、
函館にいく数時間前に、
「こーいう曲があるらしい」
という話を聞いて、
鉄子の何かが カチッ ていったらしいです。
だって、トトロのメイちゃんがチビトトロ見つけたとき並みにうわぁーーってキラキラしたもの(いや、その人の前でそういう素振りは・・・していないと思うけど)
全然聞いた事ない作曲家で、どんな曲かもわからない、
けど、函館のホルンマニアのおいちゃんたちなら知ってるかもしれないから聞いてみる。
といって出発しましたよ。
展望台みたいなところにいって撮ったものです。
基本的に建物とか人工物よりも、
自然のものが好きだけど、でも動きのある乗り物とかタイミングが合うとつい撮ってしまう。。。。
まさか、鉄子に限って、撮り鉄 ってことはないですが、
イエロードクター という新幹線は一度、見てみたい!!!
向かった先は函館、鹿部町にある吉の湯。
ホルンを始めて間もないころに師匠に出会い、そうでなければこの地に足を止めることもなかったかもしれない。
ちょうど私がホルン始めたその年くらいに、
長らく活動休止していたホルンクラブが再び活動を再開しよう、と再結成されて、
その決起会的な合宿に、当時の鉄子は何の背景も知らずに乗り込んだ、
と思われます(笑)
とにかくですね、ホルンクラブっていうものが何してるのかも、(そもそもホルンアンサンブルというものも全然わかっていなかった。)
おいちゃん達がしゃべっているそのホルンに関する情報も、マニアックすぎて、膨大すぎて、わけがわからなかった鉄子です。
で、大量の楽譜やらCDやらに囲まれてスペースも限られている中に、いい歳の(失礼〔笑))おいちゃんたちがぎゅう詰めになって、
あーだこーだいっている中になぜか当時20歳の鉄子〔笑)。
でも、そのおいちゃん達のお陰で、
なんだかホルンってすごいんだなぁって思って、
(当時はそのレベル〔笑))
漁港のすぐそばです |
大量にあるCDの何枚かで気に入ったものをコピーしてもらったりとかですね、
当時の鉄子はそうでなくてもF管に悪戦苦闘していて、in Bから脳内変換するという謎の対応策で何とか曲を吹いていたんですが、
「読み替えが出来ん奴はホルン吹きとは認めないっ!!」
12年前こういっていたおいちゃんは、
12年たっても全く同じことを言っていましたね(笑)
なんていうか、思わず顔がほころんじゃいましたよ。そして、嬉しかった。
あーーーこれが見たかった。聞きたかった! って。
だから函館に呼ばれたんだーって思いました。
12年後の鉄子の期待に着々と応えてくれる、
このおいちゃん達の影響を受けて、読み替えもちゃんとできるようになりました。割と早いうちにw
ホルン吹きだから〔笑)
でも一番衝撃を受けたのは、高校生がモーツァルトのコンチェルトを(受験のために予行練習として)みなの前で披露したとき。
師匠は気に入らなかった?、その他大勢のおいちゃん達はなんかいろいろいってたんだけど(笑)、
吉の湯の朝食 |
当時の私には上手なのかヘタなのかわからなくて、でも
ホルンってこんな曲があるのーーーー!?
格好いい!!
ってとにかく感動したのだった。
そんなこんなで北海道から上京する機会があれば銀座でなけなしの小遣いはたいて楽譜を仕入れる、ということをしていたので、結構な量の譜面を持っています。
日の目を見たのはそのうちのわずかですが(苦笑)
さて、「週末の北海道は大荒れですので外出はなるべく控えてください」
という予報にもかかわらず、函館に乗り込み、到着してみたら函館は全然荒れてなくて、
日曜日の朝 穏やかだったのに。 |
「あー、函館はねぇ、そうでもないんだよ」
と聞いて胸を撫で下ろしていた鉄子
けれども翌日曜日、ホルンアンサンブルしていたら、みるみる空模様が変わってきて暴風雪に。
その日の最終のJALを予約していた鉄子、1日3便のJALのうち、午前と午後の2便が欠航となっていた。
鉄子の便も羽田からの飛行機が着いてくれないと乗れない便だ。
何度か女性の声で「○分遅れとなっております」とアナウンスがあって、
1時間経過したころ、男性の声で
「二度着陸を試みましたが天候の変動が激しく、上空で待機中です。滑走路の除雪後、最後の着陸を試みますが・・・・」 なんてアナウンスが流れて、
飛行場へ向かう途中。何も見えない。 |
どの乗客も、きっとダメだろうと半ばあきらめていた〔笑)。
(なぜなら欠航した2便の時間帯の方がよっぽど天気は穏やかだったと思われるからだ)。
鉄子は欠航になっちゃったら函館もう一泊して
お寿司食べるのになー なんて思っていた(笑)
それから約40分後、
19:30発は21:25発に |
「ただいま無事東京からの便が着陸いたしました!!!これから羽田へ向かう準備に入ります」と
興奮した声でアナウンスが流れ、
不思議なことに予定通りに日曜の夜、
24時間予定の滞在時間は若干延びて26時間となりましたが(笑)ちゃんと帰って来れちゃったのです。
お寿司が食べられなくて残念。
・・・じゃなくて、とっても不思議。
というか、奇跡的じゃないかと。
この暴風雪が1日ずれたら鉄子は函館にくることできなかったし、午後便だったら日曜のうちには帰ってこられなかった
(翌日の便はもうこの日の欠航つづきで満席状態)
師匠もよくそんな予定通りにこなせたね、と驚いてた。
えっへん! だって鉄子には、ホルンの神様ついてるんだもん〔笑)
すごいなーーーホルンの神様、飛行機も飛ばせるのかぁ・・・
さて、先の曲ですが、そんなマニアなおいちゃん達もしらなかったので、ニシシです。
早速楽譜を注文しました。海外から土曜日にはDHLで届く〔笑)
やる気スイッチさえ入れば、まだできる子だとわかってよかったです。
まだできるって決まったわけでもないのに、ここ最近の私からは考えられないワクワク感に包まれてます。
さて、最後の仕上げにとジタバタして函館まで赴いたんだけど、
そんなこんなで意外なところからもエンジンがかかりましたね〔笑)
その前に。
3日後はずっとお世話になってきたホールでできるおそらく最後の本番。
感謝の気持ちをこめて演奏しようね、鉄太郎。
それから、お待たせ、鉄子ちゃんと帰ってきたよ(笑)