2012/06/08

ブラームスと私 パート2


17日の本番、オカン達が聴きに来る雰囲気。
突然、今日になってやっぱり日帰りで行くかもって妹からメールが来た。

家族が聴きにくる時の演奏会って何かとターニングポイントになることが多いワタクシとしては…何か起こりゃしないかって嬉しいような、不安なような…って考え過ぎか・・・。

ブラームスのシンフォニーはホルン始めて数週間の頃に、なぜかトロンボーンの先輩が「ブラームス先生は素晴らしいんだよぉぉぉっ!」って酔っ払いながら(この先輩はたいてい夜は酔っ払っていた気がする(笑))1番から4番まで聞かせてくれて、最初に好きになったのが2番だった。

すぐにCD買いに行ったんだけど、金欠の大学時代、1~4番まで全部入っているお得感だけで買ったサヴァリッシュのCDが、一番お気に入りのまま今に至る。

まだハタチだった若かりし頃(笑)は、ただ純粋にその清らかな美しさと、ホルン素晴らしいっ! て感動だけで2番に惹かれていたのだけれど、以来10年余りも経つと大分解釈も変わってきた(当たり前か)。

そして、ブラームスの本を読み漁り、ドイツレクイエムとかピアノソロとか大量にCDを買い込んでしまったために、あの頃のように若干財布が心もとないあたりは10年経っても全く成長していない。

読んだある本のコラムに、カール・ライスターが寄稿していて、「ブラームスの音楽は年齢とともに愛し方が変わる」と書いてあった。

年齢とともに醸成されてくる感覚、って20代の頃はコトバとしてはそうかな、と思っても実感には程遠く、しみじみしなかった。

どうせまだ先のことだし、とも思っていたかもしれない(若さゆえの余裕か(笑))

30代になってようやくそのコトバが実際に自分の手の上で温かみを感じるようになってきたたかな。という気がする。

きっと40、50歳になったらきっとまた変わる。
それが楽しみでもある作曲家がブラームス。

だけどその頃にはとてもじゃないけどトップは吹けないだろう(笑)し、そもそもホルンを吹いてるかどうかもアヤシイので、出会ったあの頃とは違う、少しはオトナな演奏ができたらいいなと思うのです。